十勝の人は知っている。黒くて、ピカピカ、十勝のパワーストーン!?

 「十勝石」という石は、知っていますか??

 

その石は、ザラザラした灰色の姿をしていて、割ると艶々とした漆黒色が輝きます。実は一般的に「黒曜石」と呼ばれているものですが、十勝の人は「十勝石」と呼んでいます。そんな呼び名が定着するほど、十勝の人にとっては親しみのある石なのです。

 

今ではだいぶ少なくなったと言われていますが、現在でも川原などを探すと見つけることができます。十勝の人は子供の頃に、十勝石を見つけては叩き割って遊んだり、ピカピカの十勝石を大事に机の引き出しにしまっておいたという経験のある人は少なくないです。

 

 

十勝石は、はるか昔の火山活動によって形成されました。噴火したマグマが急激に冷えたことにより、ガラス質の鋭利な石となったのです。川に流されたものは、水流によって石がぶつかりあい、鋭い角がとれ丸い石となって河川に堆積されています。

 

そんな十勝石と十勝との関わりの歴史はとても古く、旧石器時代の頃には人々は十勝石を手にしていました。鋭利なガラス質、叩き割ると貝殻状に割れる十勝石の特徴を活かし、人々は鋭い矢じりやナイフを作っていたのです。

 

一般的に十勝石というとピカピカの黒い石を思い浮かべる十勝の人ですが、中には黒い石に赤褐色の模様が入った「花十勝」とか「紅十勝」と呼ばれるものや、丸い筋模様が美しく輝く「玲瓏(れいろう)」と呼ばれる珍しいものも中にはあります。

 

 余談ですが、柳月では昭和29年に発売した銘菓に「十勝石」という和菓子がありました。十勝石をイメージして作られたその菓子は、ツヤツヤと黒く輝く羊羹の表面にたっぷりと砂糖がけをしたものでした。味は現代の人からすると非常に甘いものでしたが、甘いものが貴重だった時代には幸せが詰まった特別な菓子として、柳月の「十勝石」も、本物の「十勝石」のように、十勝の人々に親しまれました。

 

 

十勝石は、パワーストーンとしても知られています。活発な火山活動から生まれたことから、強いエネルギーが備わっていると考えられています。トラブルや危険などを防いでくれる魔除けの効果や、ネガティブ思考を遠ざけ積極性を引き出し目標達成に導いてくれる効果などがあると言われています。

 

そんな十勝石のパワーが欲しいと思った人にぴったりのおすすめのスポットがあります。実は、柳月スイートピア・ガーデン店の喫茶スペースの奥に、数人がかりでなければ持つことのできないような大きな大きな十勝石が置いてあるんです。十勝の人も、そんな大きな十勝石があることに気づいていないかもしれません。柳月の甘いスイーツでまずは心を癒し、その後は、パワーストーンの十勝石に触れ良いパワーをしっかり蓄えれば、気分も運気も上がるかもしれませんね。